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氷の世界から一転、「アイス・エイジ」のクリス・ウェッジ監督最新作「ロボッツ」 ROBOTS

 透明感溢れる鮮やかな色彩と、奇抜な造形がスクリーン一杯に広がるロボット・シティ。
両親思いのロボット、ロドニーは、小さい頃に聞いた「誰でも輝ける」というビッグウェルド博士のメッセージに影響されて、この大都市にやってきました。彼の夢は、博士のような発明家になること。しかし、ロボット・シティでは古くなってバージョン・アップできない中古ロボットたちをスクラップにしていたのです。

 氷河期間近を舞台にマンモスやサーベルタイガー、ナマケモノの活躍を描いた「アイス・エイジ」から3年。今度は未来を舞台に、夢と冒険のファンタジーが繰り広げられます。
 とにかく、登場するロボットたちがとてもユニーク。主人公のロドニーは、ウェッジ監督の祖父が使っていた小舟用のモーターが原型。
中古部品製ロボット集団のリーダーで、ロドニーの親友フェンダーは寄せ集めの金属片。ギャグ好きの彼は、「雨に唄えば」のパロディで、オイルに濡れながら「オイルに唄えば」を口ずさみます。
ロドニーが一目ぼれするキャリア・ロボットのキャピィーはモノトーンでスタイリッシュ。どうやらこれがロボット界の美女みたい。
監督たちはそれぞれのロボットをデザインするために、自宅のキッチンや廃品置場、リサイクルショップをリサーチして、古い家電製品を参考にしたそうです。特にワッフルの焼き型や肉挽き機が役立ったとか。そういえば、皿洗い機ロボットのロドニーのパパはお腹の部分が食器洗い機になっています。そんなロボットたちにサビや塗装のはげ、オイルのシミなどをつけて質感を出し、無機質な感触とは正反対の生きている時間経過を表現しました。動きはカクカクしているけど、人間的に思えるのはそのためです。それにはボイス・キャストも重要。ロドニーには、「スター・ウォーズ エピソード3 /シスの復讐」ユアン・マクレガーキャピィー「チョコレート」ハル・ベリーフェンダーにはロビン・ウィリアムズ
また、日本語吹き替え版では、SMAP草彅剛さんロドニーを演じます。
 
 ロドニーのユーモラスなボディに眠る熱い情熱と勇気。それは私たちに、“夢は叶うためにある”ことを改めて教えてくれます。



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「アイランド」 THE ISLAND

 きっかけは、スティーブン・スピルバーグからマイケル・ベイ監督にかかってきた一本の電話でした。

「今、そっちに脚本を送ったから、今晩中に読んでくれないかな」
シナリオが到着したのは午後11時近く。ベイは140ページもの長編を一気に読んでしまいます。深夜3時、彼の心は決まっていました。それほど構成、スト-リーがすぐれていたのです。

時は2019年リンカーン(ユアン・マクレガー)は、大気汚染から守られた清潔な居住施設で快適な毎日を送っていました。管理の行き届いた食事と毎朝、壁のスクリーンに映し出される健康アドバイス。クローゼットにはきれいに洗濯された白一色の衣類や靴。でも「たまにはカラフルな服も着てみたいし、カロリーの高いものも食べたい」。今朝は、カフェテリアで出会ったブロンド美人のジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)がベーコンをうまく手に入れ、分けてくれたのでラッキーだったけど…。
安全だけど退屈なこの施設で暮らす人々の夢は、地上最後の楽園といわれる“アイランド”に行くこと。そのためには、日々行われる抽選に当たらなければなりません。ある日、リンカーンは換気口から一匹の蛾が入ってきているのを見つけ、施設内を探索し始めます。そして、彼が見たのは…。
 
 映画は、前半1時間、施設内の生活をゆったりと描いていきます。モノトーンの無機質な建物、そこで流れるオペラやクラシック。
ところが中盤、画面は一転。ゆったりムードはスリリングなアクションへ。
“アイランド”の本当の意味を知ってしまったリンカーンは、アイランド行きの切符を手に入れ有頂天のジョーダンの手を引っ張って、逃げる、逃げる…。

「アルマゲドン」「パールハーバー」ベイ監督お得意のスピーディなカット、縦横無尽のカメラワーク。このあたりから私たちにもリンカーンジョーダンが何者なのか、わかってきました。そうだったのか?
しかしストーリーはそれに留まらず、さまざまな予想を裏切りながら思わぬ展開を見せます。そのおもしろさはちょっとやそっとでは言い表せません。
また、ユアン・マクレガースカーレット・ヨハンソンの恋も知らないイノセントな表情も必見です。 


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「ハービー 機械じかけのキューピッド」

“ハービ-”と聞いて、フォルクスワーゲンを思い出した方はかなりの映画ファンです。
1969年、フォルクスワーゲン・ビートルを究極のキャラクターとして登場させたディズニー映画「ラブ・バッグ」。人間のような意思を持った“ハービー”のオチャメさと賢さが受けて、69年の全米最高興行収入を記録しました。その後、“ハービー”は数々のシリーズ作品を生み、あの人気TVドラマ「ナイト・ライダー」にもヒントを与えたといわれています。
その“ハービー”が相棒を、“落ち目のレーサー、ジム”から“ジャンクフードとスケボーが大好きな20歳の女の子マギー”に変えてご帰還。懐かしい69年の映像もインサートされています。

大学の卒業祝いにパパから車をプレゼントされることになったマギーがやってきたのは廃車置場。オンボロ車がうず高く積まれたその中で、スクラップ寸前の63年式フォルクスワーゲンが、ヘッドライトをつけたり消したり、クラクションを鳴らしたりして、必死にアピールしていました。運命的な出会いを感じたマギーが運転席に座ってみると、ダッシュボードから、

「あなたとハービーが一つになれば奇跡が起こる…」
と書かれた手紙が…。
エンジンをかければ勝手に動き出し、ヘッドライトでウインク。落ち込めば優しく癒してくれるし、楽しい時はバンパーを曲げて笑ってくれる。何よりスムーズな車庫入れや思い切った車線変更、スケボー技のドライビングテクニックまで見せてくれるのですから、こんなクルマ、私も欲しいッ!

マギー役リンジー・ローハンは今、全米で “ティーン・セレブ”と呼ばれている大人気アイドル。「フォーチュン・クッキー」(2003年)では、母親役のジェイミー・リー・カーティスを食う名演を見せ、劇中で披露した歌のうまさが評価されてCDデビューも果たしました。
ポッチャリしたボディでカジュアルな西海岸系ファッションを元気一杯に着こなす親しみやすさはマギーにピッタリ。
そんなリンジーハービーがタッグを組んだ本作。
クライマックスのレースシーンはもう最高!。
ニュービートルも出てくるよ。

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「メリンダとメリンダ」とウディ・アレン

 常に新感覚のラブ・ストーリーを世に放ってきたウディ・アレン監督がまたまたやってくれました!。今回は、なんと全く正反対の2つの恋愛ストーリーを綴っていくというもの。アレンと一緒に恋物語を共作できる楽しみも味わえる趣向です。
 
 マンハッタンのトレンディなミート・マーケット地区にあるフレンチ・ビストロ〈パスティス〉
ある雨の夜、劇作家たちはここで、同じ状況設定からまったく別の方向へドラマを展開していくゲームに没頭していました。テーマは「人生は悲劇か、喜劇か?」。共通しているのは、不倫の末に医者の夫と別れ、NYにやってきた美女メリンダ(ラダ・ミッチェル)があるパーティに参加するというオープニング。そのあと、彼女は違う道を歩き始め、一人はハッピーヒロイン、もう一人は悲劇のメリンダに…。二種類のメリンダを演じるミッチェルが素晴らしい。
 
 さて、この作品の中には、今までウディ・アレンが描き続けてきた、さまざまな恋愛要素が盛り込まれています。もともとで放送作家でスタンダップ・コメディアンだった彼は、1965年、自作の脚本を主演した「何かいいことないか子猫チャン」で映画界入り。69年「泥棒野郎」で本格的な監督デビューを飾り、「ウディ・アレンのバナナ」「ウディ・アレンの誰もが知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」「スリーパー」などパロディやナンセンス・コメディを中心にした映画でファンをつかみます。ホント、この頃のアレン作品は抱腹絶倒。私も大好きです。
 そんな彼の作風が変わったのは、77年。当時恋人だったダイアン・キートンを主演に大人の都会派ラブ・コメディ「アニー・ホール」を監督・共演した頃から。この作品でアレンアカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、脚本賞を受賞し、一躍、時代の寵児となりました。舞台はNY、バックに流れる曲はジャズ、ファッションはラルフ・ローレン。アバンギャルドでスノッブなニューヨーカーの生活にユーモアを散りばめるという彼独自の恋愛映画スタイルはセンシブルな人たちに受け入れられ、「アレン作品を観に行くこと」がファッションの一つになったのです。
その後、80年代に入ってからのパートナー、ミア・ファローの主演作「カイロの紫のバラ」に見られるファンタジックな恋物語や切ない情感をしのばせた「ギター弾きの恋」、またシチュエーション・コメディの「ブロード・ウェイと銃弾」「誘惑のアフロディーテ」など、その語り口は多種多様に広がり、70歳を目前に控えた今も、年1本のペースで新作を発表。都会的センスに満ちたユーモアと男女の深層心理に迫る恋愛劇は健在です。
今回、アレンは「メリンダとメリンダ」の中に、「世界中がアイ・ラヴ・ユー」のような強烈な片想い、「カイロの紫のバラ」のロマンティックな幻想、「ハンナとその姉妹」「夫たち、妻たち」「マンハッタン」などで見られる彼お得意の三角関係、不倫、倦怠期を迎えたカップルの本音などを散りばめました。また、「アニー・ホール」「ギター弾きの恋」が、基本的ストーリーは同じでも、一方はビター・スウィートなコメディ、一方は悲劇的なラブ・ストーリーであったように、展開や結末をうまく描き分ける手法を用いています。
 舞台はモチロン、アレンのバックグラウンド、ソーホー、グリニッジ・ヴィレッジ、アッパー・イーストサイド、セントラル・パーク、ハンプトンといったNYでおなじみの場所。そして音楽に造詣の深い彼は、二つの物語にコントラストをつけるため、ドラマティックな場面にはストラヴィンスキー、ライトなシーンにはデューク・エリントンを使用しました。
恋愛映画の極人ウディ・アレンがあの手この手で魅せる恋愛劇。
あなたはどちらのメリンダがお好き?
 

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「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」

 1978年「スター・ウォーズ」が日本上陸して27年。遠い昔、はるか彼方の銀河系で起こったサーガはついに完結し、あらゆる謎が明らかになる時がやってきました。
もうすでに、先々行上映や先行上映では今までの観客動員数を塗り替える記録を樹立した本作。抜け落ちていたパズルの一片に多くの注目が集まったのは当然ですね。
一番気になるのは、ジェダイの若き騎士アナキンがなぜ、ダークサイドに堕ちていったのか?。映画はアナキン(ヘイデン・クリステンセン)の心の内を丁寧に描いていきます。彼の苦しみやつらさはとても人間的で、おおいに共感できるところ。この心の変化に伴って表情が変わっていくクリステンセンの目が素晴らしい。一方、愛弟子でいい友人でもあったアナキンの行く末を案じるオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)

「選ばれし者だったのに…」
という一言が胸に突き刺さります。クライマックスの火山惑星ムスタファーでの一騎打ちは圧巻。

今回はシリーズ中、最もアクションが多く、特にライトセーバーを使っての闘いがさまざまなシーンに登場します。アナキンvsオビ=ワンはモチロンのこと、アナキンとドゥークー伯爵の対決ドゥークー伯爵からライトセーバーの扱いを習ったグリーバス将軍とオビ=ワンの決闘ヨーダとダーク・シディアスの白熱戦など、どれも目が離せません。
そして、お待ちかねの“ダース・ベイダー”の登場は映画のラストに。黒いコスチュームに身を包むようになった原因にも納得。しかも、ダース・ベイダーの最初のセリフは

「Noーーー!」
はたしてその理由は?
28年前に誕生した第一作に繋がるシリーズ完結編は、
“見事につながった!”
と思わず声に出してしまうほど完成度が高く、根底に眠る黒澤作品へのオマージュもふんだんに盛り込まれています。やっぱりジョージ・ルーカス監督ってスゴい!
 
 きっと、ちょっと淋しい気持ちにとらわれながら、「スター・ウォーズ」の全てを見届けるファンの姿があちこちで見受けられることでしょう。
「フォースと共にあらんことを!」


注:上記のビデオで森川みどりは2箇所間違いをおかしています。申し訳ありません。
  さて、それは?
 

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「姑獲鳥の夏」がいよいよスクリーンに!

 おなじみ“京極堂シリーズ”の第一弾が満を持して映画化されました。
1994年、デビュー作でいきなり10万部を越える大ヒットとなった京極夏彦さんの「姑獲鳥の夏」。ミステリーファンはもちろん、女子中高生やOLなど女性たちの心もつかみ、電車で、喫茶店で、あの分厚い本に没頭している姿をたびたび眼にしました。その一大ブームは映画界をも震撼させたのですが、原作の持つ独特の世界観をスクリーンに映し出すのには長い時間がかかったようです。多くのファンが待ち望んでいた映画化。それが今、現代の日本映画界最高のスタッフ&キャストで実現しました。
 舞台は昭和27年夏、東京。小説家の関口(永瀬正敏)が、眩暈坂をよろよろ登りながら、古本屋「京極堂」を訪ねるところから映画は始まります。彼は、雑司が谷の産婦人科、久遠寺医院の娘が妊娠20ヶ月を迎えたのに出産する気配が一向にないうえ、その夫が1年半前から行方不明という怪しげな噂を原稿にするよう、京極堂の妹(田中麗奈)から依頼されていました。学生時代の同級生で京極堂の店主の中禅寺(堤真一)は、友人の私立探偵、榎木津(阿部寛)に相談するようアドバイスしますが…。
 
 小説で、禰宜の家を改装した設定の京極堂は、映画では吹き抜けのある蔵を使い、摩訶不思議な京極堂ワールドが広がります。全編に漂う怪奇的な空気は、この見事な京極堂のデザインや、そこへと導く“眩暈坂”、不気味な洋館の久遠寺医院など、工夫に工夫が凝らされた美術によって京極夏彦の世界を視覚的にとらえることができます。ノスタルジックなセピアトーンの画面に、斜めからのカメラアングルを効果的に加えるなど、見ているものを迷路に陥らせるビジュアルを演出したのは、「帝都物語」実相寺昭雄監督
 そして、冒頭の長台詞を見事に克服した堤真一さん、登場人物をつなぐ重要な役どころの永瀬正敏さん、他人の記憶が見える能力の持ち主、榎木津の阿部寛さんなどそうそうたるメンバーが事件の謎に迫ります。また、渦中の人物二役に挑んだのは原田知世さん。原作とは一味違うキャスティングも映画ならではのお楽しみです。

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記者会見の3ショット(2005年7月11日)

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「宇宙戦争」がやっとベールを脱いだ!

 2005年6月29日は、映画史上記念すべき日になりました。
 全世界同時に「宇宙戦争」が公開され、トップシークレットで撮影されてきた映画の全貌がベールを脱いだのです。1977年「未知との遭遇」1982年「ET」で地球外生命体と人類との温かい交流を描いたスピルバーグ監督が、今回初めて異星人を“侵略者”として登場させた本作。その背景には、9.11以降のアメリカの現状が見え隠れします。
 アメリカ東部のある町。この日は、港湾労働者のレイ(トム・クルーズ)が、別れた妻の元で暮らしている息子のロビーと娘レイチェル(ダコタ・ファニング)に久々に会える日でした。幸せな再会の朝のはずなのに、ロビーはそっぽを向いて父親とハグしようともしない。散らかった部屋、空っぽの冷蔵庫、元妻は子どもたちを預けることに不安を覚えながら、ボストンへと向かいます。
異変が起こったのはその直後。晴天の空がにわかに掻き曇り、強風がうなりを上げ、激しい雷がレイの町のすぐそばに26回も落ちたのです。交差点のド真ん中には直径70センチほどの亀裂が。その裂け目は瞬く間に広がり、大地はめくり上がらんばかりに揺れ始めます。
 
 オープニングから1時間、この地球崩壊シーンのリアルなこと。その迫力に圧倒され、足元がすくみます。地面から現われた巨大な触手。立ち上がれば60メートルもの高さになる異様な物体は怪光線を発射して人々を粉々にしていきます。その惨状を目の当たりにしたレイは、子どもたちを守るために生き残る術を模索するのでした…。

 劇中、

「最初に(異星人が操縦するマシン)トライポッドを倒したのは大阪だった」
というセリフが登場します。大阪人の私にはちょっとウレシイ一言。実はこれは、
“ウルトラマンが大阪でゴモラを倒した”
ことをちゃんと知っているスピルバーグ監督のウィットだったのです。
 地球侵略のスペクタクルは未曾有の映像の連続。でもこれはパニック映画ではなく家族愛の物語です。
はたして人類は、より優れた知能を持つ“彼ら”に勝つことができるのでしょうか?


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