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「春夏秋冬そして春」

「魚と寝る女」「悪い男」キム・ギドク監督最新作!
 1996年のデビュー以来、“韓国映画界異端のカリスマ”として注目を集めてきたキム監督。
人間の悲しみや社会への憎悪を独特の残酷さで描き、常に話題を提供してきた彼が、今までの挑戦的な作風から一変。胸に染み入る人生の機微をみずみずしい映像で映し出しました。
虫や魚の命をもてあそぶ小さな罪の幼少期、愛と欲望に目覚める思春期、裏切りに逆上する成年期、罪も過ちもすべてを受け入れる壮年期、そして新たな生命…人生を四季の移ろいになぞらえ、見終わった後、何か吹っ切れたような爽快さと心の潤いを感じる珠玉の一篇です。
また、主要場面となる小さな寺の風景の美しいこと。
山深い森や湖に囲まれ、神秘的にたたずむ寺の老僧と子どもの触れ合いが

“人間とは罪深いもの。しかしやがて癒され、澄み渡った心に戻る”
と教えてくれます。

お寺は湖の中央部に浮かんでいます。
周囲を取り囲む水は“欲望”を表し、法堂内部にある2つの門と水上にポツンと浮かんだ大門は、“これらを通り過ぎることで基本的礼儀を守る”ことを意味しているそうです。
それら象徴的な風景がどう使われていくか…ぜひスクリーンでお確かめ下さい!

ラスト、冬の章に流れる「チョンソン・アリラン」の歌が胸を打ち、涙が止まりませんでした。

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「コラテラル」のトム・クルーズは危険がいっぱい!

トム・クルーズは大好きな俳優です。
ハンサムで好青年、とにかくカッコいい。彼は今まで、どの主演作でも自分の魅力を最大限にアピールしてきました。そのトムが何と、最新作「コラテラル」では一分の隙を見せない殺し屋に扮し、新境地を開いたのです。
 夜のロサンゼルス。南の島の絵葉書を心の支えに大都会を流しているマックスのタクシーに乗り込んできた銀髪の男。パリッとしたスーツ姿のビジネスマン風だけど危険な香りを醸し出している。

「今夜中に5人の友達と会う。朝まで貸切にしてくれ」
と多額のチップを弾む男にマックスの顔がほころびます。が、その笑顔も、男がタクシーを離れ、ビルの上からタクシーの天井めがけて死体が落ちてくるまでのこと、男の正体を悟ったマックスは凍りつきます。
 オールバックにした銀髪、不精ひげ。グレーのスーツにアタッシュケースといういでたちのトムに不気味さがプンプン。ところが、事件に巻き込まれたマックスと夜の街をさまよううちに、二人の立場が微妙に入れ替わってくる。
その完璧なワルの顔が崩れる瞬間を、トムは繊細に表現します。この演技は絶妙!。
そのうえ、映画のタイトルロールを飾りながらも、マックス役のジェイミー・フォックスに主役を譲って、自分は“受けて光る”脇役を楽しんでいるかのよう。これがまた映画的に大成功なのです。
42歳の厄年、ペネロペ・クルスとも別れ、実生活でもホットな恋物語の主人公はもう似合わないと悟ったのでしょうか。
これからは演技派で生きるゾ!と固い決意さえ感じられる本作。
トムとマイケル・マン監督とのコラボレーションが見事に結実した最高傑作です。

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